生体調節学 久原 篤 研究室

教育と研究に対する抱負

久原篤 科学教育で重要なことは、知的好奇心を引き出すことだと考えています。その中で基礎知識と観察力に加え、論理的思考が身に付くように導きます。また常に新しいことに挑戦する勇気を持つように教育に力をいれます。

 最先端の研究を世界に発信することは、決して易しいことではなく、正直に言いますと、多くの時間と、困難と厳しさを乗り越えることが必要です。しかし、世界で初めての発見をしたときの喜びは、何事にも替えられない大きな感動があります。この感動は、粘り強く頑張れば、3年に1度くらい顔を出します。 できる限りその回数が増えるように、ときに優しく、ときに厳しく、若い学生と共に、目指すサイエンスにかんして夢を語り、現実とできるよう力をつくします。そのなかで学生が物事の本質を見抜く品格のある人物に成長しもらえることを最高の楽しみにしています。

 また、学生は将来への不安をもっていますので、個人の性格や考え方に応じて、適切な進路指導を行います。なかでも、企業への就職活動の相談や、博士号取得の進路相談にも力をいれます。学生の将来についての悩みを少しでも軽減するためにも、積極的に声をかけ、話を聞く姿勢を大切にします。近年、様々な面において研究者の倫理も問われていますので、良い人格を持つことがサイエンスにおいても重要であることが伝わるように努めます。